さてと(・・;)長文になります。今後の活動方法について報告します。
私が原画を最後に描いたのはなんと!約1年半前でした。そこで筆が止まり、実は長い間悩んでいました。
心から溢れる気持ちをエアブラシで描く、それは私にとって大事なひと時で、今後もそれは変わらないと思います。しかし時代の流れの中で、お仕事として進めるには原画という制作スタイルを根っこから考え直すことも必要になってきました。
近年、お仕事では受注から納品するまでの期間が短くなっています。またデジタル時代になって仕事の流れも昔とは違い、大まかに完成させてから細部を詰めていくという進行が多々あります。最終段階で背景色や絵の向きが変わるなど、大きな修正変更もよくあります。それはデジタルでは簡単ですが、原画ではできません。
私のエアブラシ原画は1点を描くのに日数がかかり、修正もできません。原画が媒体で使いにくいのはずっと前から分かっていましたが、原画=自分を否定するようで悲しくて、どうしていいかわからず時間が過ぎていきました。
そんな中、高知で「詩とメルヘン」の仲間と久しぶりに出会いました。たくさん話して、私の悩みも話しました。仲間って大事ですね、すぐに気づかされました。描きたいものが出てきたらそれが私であると。使う道具や画風が違っても統一感が無くても、私の思ったように描けばいいのだよ♪と。
私がイラストの仕事を始めた頃は、色んな画材を使って様々なタッチで描いていました。見た目は全く違っていても、それらは全て私の創作した作品でした。しかし自分の柱になる代表的な作風も持ちたくて「詩とメルヘン」に出会い、エアブラシでメルヘン画を描く技法に辿り着きました。それが雑誌に載るうちに、エアブラシ画が自分を証明する存在だと自分で勝手に決めてしまったのかも知れません。技法を絞って、自分が狭くなってしまったかも知れません。
一方で私はお仕事では100%Macで制作しています。クライアントの企画や指示に最大限に合わせる制作は、ゲーム攻略のような楽しさがあり大好きです。原画でなくても全力で自分の創作をしているのが現状です。たぶん、あれやこれやと創ることが大好きな人間で、これが私の素の姿で、このままでいいのだよ♪と思うのでした。
ということで(まとめに入る)今後は原画にとらわれずに、まずは「何を表現したいのか」を一番上に置き、心に従って自由に表現したいと思います。それが原画だったり、デジタル画だったり、漫画だったり、動画だったりするかも知れません。また、線画で人形キャラクターを描く立場も担っているので、人物画も臆せず描いていきたいと思います。デザイナー出身でもあるのでデザイン的な表現もしたいと思っています。
皆様方には今後とも、梅川紀美子を緩〜い目で見守って頂けますと幸いです。どうぞヨロシクお願いします!
長文のご拝読、誠にありがとうございました。
付記(~_~;)
ただ今、原画を描いていた場所にはMacが座っております。気がすむまで座らせてください。またエアブラシや筆に場所を譲る日が戻ると思います。
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